会長挨拶

戸畑祇園大山笠振興会紹介

 戸畑祇園大山笠行事の成立は、享和3年(1803年)に疫病退散行事として始まったと伝えられており、210年にも及ぶ伝統を受け継いでいます。

 この長い歴史の中には、戦時中の中断など大きな時代の変化や様々な出来事がありましたが、その都度、先人たちの知恵と努力で幾多の困難を乗り越え、山笠の形、運営、組織を守りながら祭りを続けてまいりました。

 そして、昭和55年に国指定の重要無形民俗文化財となり、北九州市を代表する祭りとして全国的に知られるようになりました。平成28年には全国33の山・鉾・屋台行事の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されました。

 毎年7月の第4土曜日に開催する戸畑祇園大山笠競演会では大小8基の山笠が一堂に会し、格調高い幟山笠の運行から提灯山笠へ姿を変える五段上げ、幻想的で独特の美しさを醸し出す提灯山笠の運行を行います。 ぜひ多くの皆様に夏の夜空を彩りながら、豪快に進む山笠の迫力を存分にご堪能いただきたいと思います。

 また、戸畑祇園大山笠競演会のほかにも、お囃子の伝統を正しく伝える戸畑祇園ばやし研究競演会の開催など、祭りの一層の振興を図っています。

 当振興会ならびに山笠関係者一同、この祭りの熱気と活力を戸畑の地から全国に向け発信するとともに、さらに素晴らしい祭りへと育ててまいる所存ですので、今後ともご支援、ご鞭撻いただきますようよろしくお願い申し上げます。

戸畑祇園大山笠振興会
会長 麻生 渡